うつ病と向き合うこと

うつ病や生活と向き合う日常や考えについて書いていきます。

なぜ街の精神科クリニックが雨後のタケノコのように増えているのか2

      2015/09/12

街のクリニックが増加の一途をたどる理由の一つは、前回お話ししました。
それは、市場(=患者数)が伸びているから

今回はあと二つの理由のうちの一つをお話しします。

それは出店費用が、非常に安価にできるからです。
病院ができることを、出店と表現することにも違和感を覚える方がおられるでしょう。理由は前回お話ししたのと同じで、病院であろうと、レストランであろうと、魚屋さんであろうと、全ては市場原理で動き、儲からないビジネスには誰も手を出さないからです。

ではなぜ出店費用が安くできるのか。

内科や外科の場合、それなりの検査機や機材、レントゲンなども必要です。
それに伴うスペースも必要となり、放射線技師や数名の看護師も必要です。それらは莫大な費用がかかります。

なので医者の姉弟が後継者として経営するのがほとんどで、一介の医師が病院を
新設するのはほぼ不可能です。

でも精神科クリニックは違います。

極端な話、診察室と待合室を作り、そこに受付のパートさんでも雇えば、事足ります。

本来は薬剤の血中濃度を測ることが必要な薬を処方するために、検査室を設けて
看護師を常駐させる必要があります。
でもこの当然必要な設備すらないクリニックがほとんどです。

そういう場合、彼らがどういう処方をするかというと。

 

「血液検査の必要な薬は処方しない」ということをします。

 

精神病薬には感情の起伏を抑えるためのリチウムを始め、血液検査が必要な
メジャーな薬がたくさんあります。
それら重要な薬剤を処方しないという前提で、彼らはクリニックを平気で設立するのです。

 

さらにランニングコストも大変安価です。

 

理由は家賃が安くできるから。

 

普通の店舗を新しく構えるには、道路に面した1階であることが必要とされます。

しかし精神科クリニックはビルであれば、何階に開業しようと構いません。
交通の便の良いところで開業しさえすれば。

お客さん(=患者)はネットや電話帳で調べて、自ら出向いてくれます。

 

これらの理由で精神科クリニックは安い費用で開業でき、安い費用で病院
が維持でき、増え続けるお客様を受け入れて経営が安易になりたちます。

 

それも、先に「標榜主義」の回で述べたように、

 

「先月まで外科や内科をやっていて、精神医学の専門的訓練を受けたことがない医師」

 

が開業し、それを維持できるのです。

 

日本の精神科業界と、それを統括するはずの厚労省の実態とはこんなものです。

次回は、街の精神科が増え続ける最大の理由をお話しします。

 - KEITAさんの記事